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Bible & Gospel

No.550 2010年10月10日 「あなたを神につなぐ方」

おはようございます。高原剛一郎です!

 今年の交通安全の標語の一つは、「美人は事故を起こさない」だそうです。どういう意味でしょう。実は美人を自覚している人は、いつも不特定多数の人々が自分に注目していることを良く心得ているって言うんですね。ですから他人の視線を意識した美しい立ち居振る舞いや動作をします。見られているという緊張感が益々美人を美人にするというわけです。「誰も見てないわ。」というたるみきった感覚が、無理な追い越しや、不注意運転につながるって言うんですね。なので、「美人のように一目を引く人と思って運転しましょう」って言うわけですね。うまいこと言いますね。

神の注目を浴びる存在

 ところで、聖書によると私たち一人一人は神の注目を浴びる存在です。神さまはあなたをご自分の造った作品として、又、意味のある存在として、又、価値のあるものとして温かく見守っていて下さる方なのです。この神のことば聖書の中から一節を紹介致しましょう。今から2700年前に書かれたキリスト預言のことばです。

「私たちはみな、羊のようにさまよい、おのおの、自分かってな道に向かって行った。しかし、主は、私たちのすべての咎を彼に負わせた。」

 ここには人間の姿を迷子の羊になぞらえて説明がなされています。羊飼いと共に生きるはずの羊が肝心の羊飼いの元から離れて彷徨っているように、人間は自分の造り主である神との関係を断ち切って生きているんだって言うんです。聖書はこの神から離れて生きることを罪と語っています。そしてこの神との関係が破綻していることが、すべての問題の根源だと言うんです。

宇宙飛行士の野口聡一さん

 今年宇宙飛行士の野口聡一さんが地球に戻ってこられました。日本人最長の163日間実に約半年間に亘って国際宇宙ステーションで長期滞在を果たして、帰って来られたのです。
 ところで、宇宙で長期間生活すると、肉体的にも精神的にも大変なストレスがかかるそうです。そして、それを乗り越えていくために野口さんには3つの秘密兵器がありました。

カルシウム溶解阻止剤という薬

 第一は、カルシウム溶解阻止剤という薬です。実は無重力状態では骨の中からカルシウムが猛烈なスピードで溶け出していくそうです。いわゆる骨粗鬆症の方の10倍のスピードでカルシウムが抜けていくんです。つまり何もしないで宇宙にいると、骨がスポンジのようにすかすかになってしまうんです。それをストップする薬を飲みながら、毎日2時間がんがんに体を鍛えることで肉体を維持したと言うことが長期滞在の秘訣です。

睡眠は健康の必要条件

 第二は、熟睡、安眠できたと言うことがポイントです。実は野口さんの就寝場所は日本の実験棟希望の中にあるんです。ここは国際宇宙ステーションの中で一番静かな場所なんです。他の国の実験棟はポンプや機械の音がやたらと大きいんですが、日本の機械は一つ一つが精密なので、余計な音がほとんど出ません。そのため、ここでは熟睡出来たって言うんですね。睡眠は健康の必要条件なんです。

友と繋がっているという安心感

 第三に、彼には電話ボックス程度の個室があったと言うことです。どんなに忙しくても、フリーの時間には自分を取り戻せる部屋に入ることが出来ました。そこで何をしたんでしょう。家族とのテレビ電話、そして地上の友人たちとのメールなんです。特に彼が好んで打ったのは、南極基地の越冬隊員たちでした。お互い島流しの気分を分かち合えたって言うんですね。自分の正直な気持ちを分かち合える友らと繋がっているという安心感が、彼のストレスを和らげ、宇宙における長期滞在を可能にしたのです。それがなければ、ストレスに押しつぶされていたかも知れません。

信頼出来る方を見失った人間

 ところで、私たちは宇宙ではなく、地面の上で生活しています。自分が生まれ育った地球の上で、生きているんですね。ところが、それにもかかわらず、ストレスや悩みで押しつぶされそうになっている人が、沢山いるのは何故でしょう。広くて美しい自然界、重力もある、そういう環境の中にいながらどうして人生の圧力に打ち負かされそうになるんでしょう。それは、絶対的に信頼出来る方としっかり繋がっていないからではないでしょうか。自分の正直な気持ちを分かち合える相手がいないからではないでしょうか。
 自分の悩みや問題を解決出来る全能の神との関係が、切れたままで生きているからではないでしょうか。羊飼いなる神の元から離れて迷ったままの状態にあるからではないでしょうか。
 さらに信頼出来る方を見失っているがために、頼りになるのは自分しかないと信じ、無理を重ね、人を押しのけ、やりくり算段することに疲れ果ててしまっているからではないでしょうか。

あなたを神に繋いで下さる救い主

 聖書は、神という保護者を見失った人間が如何に自分を守るために戦闘的、自己中心的、短絡的な生き方になっていくかを語っています。しかし、同時に神さまの元に立ち返る道をも指し示しているのです。聖書はこう語っています。しかし、主は私たちのすべての咎を彼に負わせたと。彼とは誰でしょう。イエス・キリストのことです。あなたと神との間に立ちはだかる罪を、その身に負って十字架に架かり、自らのいのちであなたの罪の償いを成し遂げて下さった救い主、イエス・キリストのことです。キリストだけがあなたの罪のために死んで下さいました。そして、キリストだけが死からよみがえり、永遠のいのちを立証なさった方なのです。この方があなたを神に繋いで下さるのです。

夜回り先生として有名な水谷先生

 夜回り先生として有名な水谷先生が、最近一番力を入れているのは、薬物の怖さを警告することです。一旦手を出すと、そこから抜け出るのは容易なことではありません。手を出さないこと、そのためには甘い誘いに乗らないことです。そのために、誘いが来たときの断り方を十代の若者たちに伝授していらっしゃるのです。
 第一の方法は、話題を変えるということです。「おい、薬やってみいへんか」「今年、暑かったですよね。」「だから、薬やってみろよ。」「サッカーの日本監督きまりましたよね。」これをずっと続けていると「こいつコミュニケーション能力ないわ」と疑われて諦めてもらえます。それでも諦め無い場合は第二の方法です。「お母さんに叱られる。」と悲しげな声を連発するんです。「おい、薬やろうや」「お母さんに叱られる」そんなもんほっとけや」「お母さんに叱られる」「同じことばかり言うな。」「でも、お母さんに叱られる。」仕舞いに諦めてくれるっていうんですね。それでも諦めない人の場合は、スリーディー作戦です。これは「だって」「でも」「どうして」の三つを延々と繰り返すんです。「おい、薬やろうぜ。」「だってー」「いいじゃないか。一回くらい」「でもー」「意気地なしだな−」「どうしてー」これをずーっと続けることです。

キリストを救い主として受け入れる

 それでも勧めてくるしつこいやつが出てきた場合には、もう逃げの一手だそうです。その時は道の広い方、明るい方、人の声のする方へ逃げるんです。なぜなら疚しい人は道の狭い方、暗い方、人の気配のない方に行くからです。そして人のいる方へ行って、大人に助けを求めることです。
 少年が自分の手で解決出来ないことを大人に助けを求めることは甘えではありません。正しい方法です。大人はきっと親に繋いでくれるからです。大人だって自分で解決出来ない問題が山ほどありますよね。だったらキリストの元へ行こうではありませんか。なぜならこの方はあなたを創造主なる神に繋いで下さるからです。あなたもイエス・キリストを自分の救い主として今日心に受け入れて下さい。心からお勧めしたいと思います。


Growing Up:愛の絆
旧約聖書 イザヤ書53:6
 私たちはみな、羊のようにさまよい、おのおの、自分かってな道に向かって行った。しかし、主は、私たちのすべての咎を彼に負わせた。