旧約聖書
「わたしは彼らを国々の民の間にまき散らすが、彼らは遠くの国々でわたしを思い出し、その子らとともに生きながらえて帰って来る。」
(ゼカリヤ10:9)

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「聖書と福音」高原剛一郎

No.645 2012年8月5日

「イエスはあなたを愛されている」

おはようございます。高原剛一郎です!

 さて、今年の初め、藤井聡という京都大学の先生が、国会に招かれました。来たるべき大地震に備えるための提言を彼から聞くためです。藤井教授によると、東北でマグニチュード8.0以上の地震が起こると10年以内に首都圏で直下型大地震が起こる確率が非常に高っていうんです。何を持ってそんな物騒なことをおっしゃるんでしょう?過去の統計に基づいているのです。日本史を過去二千年さかのぼると、東北地方では四回大地震が起こりました。そして、例外なく、この東北大地震の前後10年以内に、東京で大地震が起きているんです。一回目は869年の貞観地震です。この九年後、相模武蔵地震が起こり、関東平野は変形するのです。二回目は、1611年の慶長三陸地震です。この4年後慶長江戸地震が起こり、江戸の町が大ダメージをこうむります。三回目は1896年明治三陸地震、この二年前に明治東京地震があり、大きな被害がありました。四回目は1913年昭和三陸地震です。このちょうど10年後に関東大震災があり、東京は壊滅的ダメージを受けるのです。


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 つまり過去を検証してみると、東北で、マグニチュード8以上の地震が起こると、その前後10年以内に東京大地震が起こる確率が、100パーセントなのです。もちろん5回目はそうならないかもしれません。しかし、備えておくべきだというのです。ところで、4回起こった東北大地震が4回とも東京大地震引き起こしたというデータが国会で真剣に取り上げられるだけの価値ある資料となっているのであれば、それ以上に信頼できるものがあるということを私は今日皆様にお伝えしたいのです。それは、聖書です。なぜなら、聖書には預言が書いてあるからです。

聖書預言の確率は100%

聖書は、人類歴史の最後までをあらかじめ語っている書物なのです。そしてこの聖書預言は、前もって語っていたことが、四回的中したというようなレベルではないのです。4回ではなく、少なくとも400回以上聖書に預言されていた言葉は人類歴史の中で実現してきたのです。もし、そこに書かれている言葉が、文字どおり将来実現していくという書物があるなら、あなたは読んでみたいと思いませんか。そしてそのような書物を書かしめた著者に興味を持つのではありませんか。また、そのような書物の言葉であるならば信頼してもよいというお考えを持つのではないでしょうか。そこで、今日私は数ある聖書預言の中でも、一番分かり易いユダヤ民族に関する預言を紹介したいと思います。聖書にこう書いてあります。

「わたしは彼らを国々の民の間にまき散らすが、彼らは遠くの国々でわたしを思い出し、その子らとともに生きながらえて帰って来る。」

 これは今から、2500年前に書かれた言葉です。日本で一番古い書物の古事記が書かれたのは1300年前です。その二倍の昔にさかのぼった頃に書かれたこの箇所には、3つのことが預言されています。

ユダヤ民族に関する聖書預言

 第一に、ユダヤ人は世界中の国々の民に間にまき散らされるということです。この予言が語られてから600年後、文字どうり書かれていたことが実現します。AD70年当時ヨーロッパ世界の王者であったローマに反逆したユダヤの国は、徹底的に破壊されました。この戦争で、100万人以上のユダヤ人が殺され、90万人のユダヤ人が捕虜になりました。ローマの将軍は、このユダヤ人の捕虜に対して、大変残酷な扱いをしました。少しでも戦争に参加した者は、十字架に貼り付け処刑にされたのです。それ以外のユダヤ人で17歳以上の男たちは、全員エジプトの石切り場や鉱山に連れ去られ、一生涯鎖につながれた奴隷として人生を終えました。17歳以下の少年やユダヤ人の女性たちは奴隷商人に売られ、世界中に連れ去られていったのです。

国が滅びても生き続けた民族

 第二に、まき散らされた国々の中で、生きながらえるという預言です。この生きながらえるという言葉は、ヘブライ語では、ハーヤーと言います。これは、死に耐えているはずのものが、生き延びるという意味です。あるいは生き返るという意味です。国を失った後のユダヤ人の歴史は実に凄まじい迫害の連続でした。特に20世紀に入って、ナチスドイツによっておこなわれたユダヤ人迫害は、想像を絶するものでした。彼らはヨーロッパ中から、ユダヤ人をかき集め、絶滅収容上に放り込んだのです。これらの収容上では、収容者たちは人体実験に使われました。ダッハウでは、被験者たちを氷漬けにし、冷凍水槽の中で、人間はどれくらいの時間生きていられるかという実験をしていたのです。なぜこんなことをしたんでしょう。
 実は、ロンドンに空爆に行ったドイツ空軍の飛行機が、帰り道に高射砲の攻撃を受け、マイナス40度の北海に墜落した時のことを想定したのです。実際、氷の海におちたドイツのパイロットは心臓は動いているのに、助からない人が多かったんですが、その原因をつかむため、ナチスの科学者たちは、実験で同じことをしたのです。その結果わかったのは、脳死という概念だったのです。どんなに心臓が動いていても、脳幹機能が停止した場合は、人間は必ず死ぬということがこれらユダヤ人への実験で初めて明らかにされたのです。これらの実験データは、論文として残っていますが、さすがに人間に対してやったとは書けないので、類人猿を使った実験ということにしてあるのです。つまり、人間に対しては、絶対に許されないことを科学の名においておこなったのです。なぜそんなにもひどいことができたんでしょう、ユダヤ人を滅ぶべき民として憎んだからです。しかし、ユダヤ民族は決して滅びませんでした。国を亡くして1900年間かれらはユダヤ人としてのアイデンティティを保ち続け、生きながらえて帰ってきたのです。

奇蹟の復活を遂げた国家イスラエル

 第三に、ユダヤ人は元の故郷に戻って国を作るという預言です。第二次世界大戦で全滅の危機にあったユダヤ人たちの国は、なんと戦後3年目に誕生します。しかもそれは1900年前先祖たちが住んでいたのと同じ場所にです。この不死鳥のようによみがえったユダヤ人の国こそはイスラエル共和国です。彼らは1900年間使われていなかったヘブライ語を復活させて新生イスラエルの公用語にしました。そしてこの蘇った言葉で、生き返った国の独立宣言を発表したのです。その日のうちにイスラエルの周りにいた6つのアラブの国々が国境を突破して、なだれ込んできました。人口比では5000対1の劣勢の中、だれもがユダヤ人国家の滅亡を予想しましたが、イスラエルはこの独立戦争に勝利したのです。このことは多くの歴史家によって、20世紀最大の奇跡とよばれました。しかし、もっと驚くべきことはこのユダヤ民族の離散、迫害化でのアイデンティティの保持、1900年ぶりの国家再建を2500年以上前に聖書が預言していたということなのです。聖書は単なる宗教の本や、道徳の本ではありません。歴史を支配する生ける神の言葉なのです。
 そしてこの聖書の紹介するイエス・キリストによる救いをぜひ受け取ってください。心からお勧めしたいと思います。

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