新約聖書
罪から来る報酬は死です。しかし、神の下さる賜物は、私たちの主キリスト・イエスにある永遠のいのちです。
(ローマ6:23)

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「聖書と福音」高原剛一郎

No.667 2013年1月6日

「的を射た人生」

明けましておめでとうございます。高原剛一郎です!

 今年も聖書と福音をよろしくお願いします。
 先日、ある国語学者が、時代と共に変わってきた日本語についてお話をしてくれました。例えば奈良時代、「はひふへほ」は、「ぱぴぷぺぽ」だったと言うんです。従って、お母さんを表す「はは」は「ぱぱ」だったんですね。これが室町時代になると「ふぁふぁ」にかわり、江戸時代に「はは」となったんだそうです。しかし、今日私は、時代が変わっても変わることのない永遠の真理、聖書の福音をお伝えしたいと思います。
 聖書はこう言っています。
「罪から来る報酬は死です。しかし、神の下さる賜物は、私たちの主キリスト・イエスにある永遠のいのちです」

 ここには、とても大切な3つの真理が伝えられています。

 第一に、私たちを生かしておられる神がおられる、ということです。ここで言う神とは人間「が」作った神々ではなく、人間「を」お創りになった方、あなたの作者、あなたのルーツなる方です。最近日本のハイテク企業が特に注目しているものに、自然界の生物があります。これらの生物の仕組みやデザインは究極の合理性を実現しているので、それをものまねることで実に見事な製品を作ることができるって言うんですね。これを「バイオミミクリー」って言うんです。バイオって言うのは生物のことです。ミミクリーってのは物まねのことなんですね。例えば、シャープが開発したある洗濯機は、消費電力を15%も落としてるのに洗浄力は18%もアップするという優れものです。モーター出力を大きくしないのに強力な渦巻きを起こすことに成功しているんです。

あなた自身を造られた本当の神
カット

 しかし、この洗濯機にはお手本がありました。それはイルカなんですね。イルカは最高時速60キロで泳げるんですが、それに必要な筋肉は7分の1しか持っていません。わずかな筋力で高速を出せるんですね。その秘密は三日月形の尾翼にあると言われています。シャープは洗濯機のプロペラをドルフィンキック仕様にすることで強力な流れを作り出したんです。しかし、流れが急だと水の抵抗も大きくなってしまいます。速く泳ぐとそれだけ水の摩擦力も大きくなってブレーキがかかって、結局、相殺されてしまうんですね。イルカはこの問題をどのように解決してるんでしょう。実は高速で泳ぐときには、イルカはおなかの部分が四段腹五段腹になって皺を作っているというのがわかったというんです。この皺をそのまま洗濯機のプロペラ面につけると、劇的に摩擦が減るということがわかりました。シャープは特殊な洗濯機プロペラをデザインするために創意工夫を重ねて、ついに完成させたんですね。これは技術者たちの作品であり、知恵の結晶と言っていいでしょう。とするならば、この作品のもともとのモデルとなったイルカのデザインも、誰かの創意によって創られたものだと考えるのは、当然のことではないでしょうか。神は、おられるのです。自然界の作者、いのちの設計者、あなた個人の創り主は、おられます。私たちが頭を下げて礼拝すべきは、このまことの神であるべきなのです。

聖書が語る人間の罪

 第二に、人は、このまことの神から離れる罪によって死ぬものとなった、ということです。先ほど読んだ聖書の中に「罪から来る報酬は死です」とありました。この「罪」という言葉は、原語では「的外れ」という意味があるのです。本来の目的を外して生きることを聖書は「罪」と語るのです。
 ところで昨今、日本のメーカーが振るいません。かつては、ものづくりの日本、製造業の日本、と胸をはっていた時代がありましたが、今やパナソニックもソニーもシャープも、軒並み海外メーカーに押されっぱなしなのです。この凋落の原因っていったい何なんでしょうか。ある経済アナリストがこんなことを言っていました。それは、企業本来が持っている目的から離れてしまったからだ、と。パナソニックの創業者、松下幸之助さんは、企業の目的とは顧客の満足にある、また顧客の想像にある、というふうに見ていました。そして企業の進むべき道は、顧客の声の中にあると考えていたと言うのです。その方針はビデオ戦争のときにはっきり出たって言うんですね。それは、VHSとベータというビデオデッキの規格戦争のことです。

目的を外したことによってもたらされる失敗

 天下の松下が、ビクターの作ったVHSと、ソニーの作ったベータ型のどちらを取るかで主流が決まるのです。それでベータを開発したソニーは、なんとか松下に採用してもらおうと働きかけてきました。もともとソニーの森田社長は松下幸之助さんと非常に親しくしていたのです。それで彼は、京都にあった幸之助さんの茶室を何度も訪ね、ベータの利点をアピールしていたのです。それで、松下はベータ陣営に参加するということがほぼ決まってたんですね。しかし、アメリカ市場の分析結果を見たとき、幸之助氏は考えをがらりと変えたのです。実はアメリカでは、録画番組としてどうしても外すことができないものが2つありました。アメリカンフットボールと野球の試合です。この2つはゲーム時間が長いんですね。特に野球には延長戦というのがあります。延長戦になるといつ終わるかわかりません。そうなると、録画時間が長いVHSの方が絶対有利になるのです。そのことがわかった瞬間、松下はソニーのベータをばっさり切ったのです。結果は明らかでした。VHSが生き残り、ベータが滅んだのです。松下には判断基準がありました。企業の目的は顧客の満足にある。この目的からずれたら、どんなに優秀な製品であったとしても廃れていくのです。うまくいかなくなるのは、的を外すからなのです。

神から離れた人間の問題

 ところで、人生はどうしてままならないのでしょう。人生の目的である神という的から離れているからではありませんか。この神という中心から離れた結果、神の声を聞かなくなってしまった結果、人はついには死と死後に裁きを受けるものになってしまったのです。

創造主の愛に出会って変えられた人生

 第三に、この死後の裁きから私たちを救うために、神は救い主イエス・キリストを遣わしてくださった、というメッセージです。今年、2013年、NHKの大河ドラマは「八重の桜」という番組に変わります。明治を駆け抜けたクリスチャン女性の物語です。ヒロインの山本八重は、後に同志社大学をつくった新島襄の夫人になるのです。ところで、この同志社大学ってどこにあるかご存知ですか。京都の御所のまん前にあるんです。御所っていうのは歴代天皇陛下が住んでおられたところです。いわば京の都の中心なのです。そのまっ正面は究極の一等地と言うことができるでしょう。そんな場所に、仏教の強い京都、この都の真ん中に、キリスト教主義の大学が建ったのはなぜでしょう。時の京都府知事顧問、山本覚馬がクリスチャンになり、新島襄の理想に意気投合したからです。この山本覚馬の妹が山本八重です。ところで彼らは、もと侍でした。命というのは主君のために捧げるものだと教えられていた彼らは、宇宙の主君、王の王、主の主なる方が反逆の家来のために命を捨てて十字架にかかって下さったと聞いたとき、ただただその愛の深さに圧倒されるしかなかったのです。
 どうぞあなたも、この新しい一年を、キリストを信じて得られる新しいいのちでお迎えになって下さい。心からおすすめしたいと思います。

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