新約聖書
  神はそのひとり子を世に遣わし、その方によって私たちに、いのちを得させてくださいました。ここに、神の愛が私たちに示されたのです。私たちが神を愛したのではなく、神が私たちを愛し、私たちの罪のために、なだめの供え物としての御子を遣わされました。ここに愛があるのです。
(1ヨハネ4:9-10)

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「聖書と福音」高原剛一郎

No.753 2014年8月31日

「愛を見失った人、愛を示される神」

おはようございます、三綿直人です!

カット
 私は先日、後輩の結婚式に招待され、行ってきました。いろんな結婚式に私も出席してきましたが、その結婚式は本当にびっくりさせられたんです。列席者の方々が席に着き、会場は厳かな雰囲気です。BGMが流れ、コーラスが始まりました。司会の方が立ち上がって「新婦入場」と言って、結婚式が始まっていくのです。一節が終わり、二節が終わり、三節まで終わりました。しかし、新婦が入場してこないのです。そして、司式台の前を見たらば、通常、新婦を待っている新郎もそこにいないのです。会場が少しざわつきました。そんな中、新郎がぺこぺこ頭を下げながら前に入ってきたのです。準備が間に合わなかったようでした。司会の方が機転を利かして「今のは練習です、もう一度やりたいと思います。新婦入場!」会場は大爆笑でした。雰囲気は、良い意味で一気に和やかになったのです。でも、主役を失い、待ちぼうけを食らってとまどっている列席者の方々の顔を、私は忘れることができないんです。

人生で絶対に欠くことのできないもの

 さて、結婚式で最も大切なものって、何でしょう。会場も大事です。食事も大事です。おもてなしの余興も大事です。費用がいくらかかるかということも大事だと思います。でも、結婚式で最も大切なもの、欠くことのできないものって、やっぱり新郎新婦だと思うのです。私はそのとき思考えました。私たちの人生で最も大切なものって、何だろう。欠くことのできないものって、何だろう。学歴、年収、仕事のやりがい、美貌、友達、家族。大事なものってたくさんあります。でも、人生で絶対に欠くことのできないものって、実は、自分自身なんじゃないでしょうか。当たり前だ、とお思いになるかもしれません。でも、実は私たちは、本当の自分自身を見失ってしまってる、学歴や年収や仕事のやりがいや友達などで、自分が愛することのできる自分、を作り上げようとしているんではないか、と考えさせられたのです。
 さて、今日は聖書から、私たちのために命をかけて愛し、私たちを本来の自分に回復してくださる神様についてお話したいと思います。私たちは、神様も、本当の愛も見失ってしまってるんです。ですから、多くの問題を抱えているのではないかと思います。
 今日の聖書の箇所をお読みしましょう。

  「神はそのひとり子を世に遣わし、その方によって私たちに、いのちを得させてくださいました。ここに、神の愛が私たちに示されたのです。私たちが神を愛したのではなく、神が私たちを愛し、私たちの罪のために、なだめの供え物としての御子を遣わされました。ここに愛があるのです。」

 

目に見えなくても必要なもの

 パキスタンの子供たちに、聖書のお話をしに訪問したことがあります。教会のメンバーでチームを組んでの訪問でした。紙芝居を用意したり、フランネルを用意したり、喜んでもらえるようなゲームを用意したりして訪問したんですが、その中に、科学者の卵の青年クリスチャンがいました。彼がパキスタンの子供たちにした実験シリーズが、大好評だったんです。
 マシュマロと、真空にすることのできる容器を持っていきました。彼がこんなふうに言ったんです。「みなさん、目に見えないものでも存在するんですよ」と言って、容器の中にマシュマロを入れて蓋をして、中の空気を抜くんですね。その中の空気を抜いたら、マシュマロはどうなるでしょうか、って言うんです。1:マシュマロは大きくなる。2;マシュマロは小さくなる。3:マシュマロはそのまま。さて、その容器の中に入れて空気を抜いたら、どうなると思いますか。実際にやってみたら、大きくなるんです。多くの子供たちが、マシュマロは小さくなると思う、と手を挙げました。圧縮パックで、布団などで空気を抜いたら、小さくなりますよね。でも、その容器の中の空気を抜いたら、空気の重さで圧縮されていたマシュマロが本来の大きさに戻るんだ、と言うんです。容器の中に入れたマシュマロは空気の重さにつぶされているんですが、空気を抜いたらそれが本来の大きさに戻るんだ、と言うんです。びっくりしました。子供たちは大喜びです。そして彼が、こんなふうに言ったんです。「みなさん、目には見えないけれど、空気は存在します。そしてこの空気が無ければ、生きていけません。みなさんが空気の存在を認めようが認めまいが、あなたを生かしているのはこの空気なんです。

あなたをあなたらしくする秘訣

 実は、聖書の語っている神様も同じなんですよ。目には見えませんけれど、神様はおられます。そして、その神様がおられなければ、私たち人間は生きていけないんです。私たちが認めようが、認めまいが、私たちを生かしているのは、この神様なんですよ」。みなさん、いかがでしょうか。私たちは、この神様を抜きのセルフ・イメージを確立しようと、やっきになっています。多くの啓発本がこのように語っています。「自分自身を信じること、自分自身を愛すること」。でも、私たちは、自分自身を信じることができないんです。私たちは、自分自身を本当の意味で愛することができないんです。瞑想をしても、思い込んだとしても、それらのものは限界がやって来るのです。でも、私たちを愛しておられる神様がおられる。この神様の愛を知るならば、あなたの本当のセルフ・イメージを築くことができます。神の愛を知ること、それが、あなたをあなたらしくする秘訣なのです。

「神はそのひとり子を世に遣わし、その方によって私たちに、いのちを得させてくださいました。ここに、神の愛が私たちに示されたのです」。

本当の愛がイエスの中に

   神は、最も大切なひとり子、イエス・キリストを、あなたのために十字架につけて殺しました。あなたを買い戻すためです。世界をお造りになった神が、ご自分のいのちを捨てて、あなたを買い戻したいと願われたのです。ここに、本当の愛があります。私たちは、愛されることを求め、愛することを求めない。どれだけ愛するか、ということではなく、愛の対象選別をしてしまう。そんなふうにゆがんだ愛しか持っていないんですけれど、でも、神様はあなたを愛しておられます。どうぞ、この神の愛をお知りください。イエス・キリストの十字架に示された神の愛をお知りください。そうすれば、健全なセルフ・イメージが回復します。心からお勧めします。。

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