新約聖書
 神は唯一です。また、神と人との間の仲介者も唯一であって、それは人としてのキリスト・イエスです。キリストは、すべての人の贖いの代価として、ご自身をお与えになりました。
(1テモ2:5,6)

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「聖書と福音」高原剛一郎

No.761 2014年10月26日

「神が立てられた仲介者キリスト」

おはようございます、高原剛一郎です!

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 さて、私たちは自分の目の前にいる人が意識を失ったり、見る見るうちに容体が悪くなったりするのを見たらどうするでしょう。119に電話して救急車に来てもらうべきでしょうか。あるいはしばらく様子を見たら良いのでしょうか。あるいは応急手当の方法はどうしたらいいんでしょうか。と、なかなか冷静に判断することが難しいと思います。そういう時には実は119番ではなく#7119にかけると良いっていうんですね。ここにかけると救急安心センターに繋がるからです。ここでは緊急の医療相談に答えるために、プロの医療専門家たちが待機していて、24時間365日受け付けているんです。この方々は専門知識に基づいて的確なアドバイスをしてくれます。そして救急車を呼ぶべき時にはそのまま119に繋いで対応してくださるんですね。#7119は一般市民と119を繋ぐ専門家集団です。いざという時に本当に頼りになるのがこのような専門的知識を持った仲介者なんですね。
 ところで聖書は神と人をつなぐ仲介者について詳しく語っています。人生において最も頼りになる方はこの神と人との懸け橋であるイエス・キリストであるからです。聖書に次のように書いてあります。

  「神は唯一です。また、神と人との間の仲介者も唯一であって、それは人としてのキリスト・イエスです。キリストは、すべての人の贖いの代価として、ご自身をお与えになりました。」

 ここから三つのポイントで考えたいと思います。

メンデルが突き止めたこと

 第一に神は唯一です。人が作った宗教の神々はごまんとあるでしょう。しかし宇宙を造り、自然を造り、人間をお造りになった神は唯一です。聖書の神とは、あなたの作者なのです。
 ところで今年、2014年はメンデル没後130周年です。大きな書店に行くとメンデルのコーナーがありました。彼は一体何をしたんでしょうか。歴史上もっとも偉大な発見をした生物学者なんですね。と言うのは、近代生物学の中核である遺伝子の存在を学術的に立証した初めての人であるからです。オーストリア人であるメンデルは生物学者であると同時に神父でした。彼は修道院の畑のえんどう豆で実験を繰り返し遺伝の法則を発見するんです。つまり生物の姿かたちはでたらめに現れるのではなく、先祖から受け継いだ情報の組み合わせによるということ、またその組み合わせの結果は、法則性にのっとって数学的に計算できるということを突き止めたんですね。彼はこの論文を43歳の時に植物の雑誌に発表します。そして自らも自分の論文を自費出版し、世界中の著名な学者に送るんですね。しかし、全く見向きもされなかったのです。それはメンデルの論文に欠陥があったからではありません。当時世界はある仮説のとりこになってたんですね。その仮説とは進化論なんです。生物はもともと命のない物質でしたが、化学反応によってできたものであって、この単純生命体が長い時間を経る中で次々と別の種類の生物に変化していったという仮説、これが進化論です。

進化論は立証されたことがない

 メンデルの遺伝の法則はこのダーウィンの進化論と真っ向から対立するものでした。と言うのは生物は先祖の形態を遺伝子によって忠実に受け継いでいくということを実験によって証明していたからです。別の言い方をすれば、どんなに長い時間をかけても別の種類の生物にはなれないということを証明しているのがメンデルの法則です。メンデルはこの自分の論文をダーウィンにも送っています。そしてこれはダーウィンにとって脅威であったのかもしれません。というのは進化論にはメンデルのような実験による立証が何一つなかったからです。さてメンデルが亡くなってから130年になりました。ダーウィンはその2年前に亡くなっています。二人は同じ時代を生きた学者です。しかし、あれから130年たちましたが、進化論を実験によって立証できた人はいまだに一人もいないのです。それに対し遺伝子の存在とその働きについての研究はますます進み、すべての生命体はDNAというプログラムに基いてそれぞれの形をしているということが立証されています。プログラムがあるので生物があるんです。プログラムがあるということはプログラマーがいるということの証拠ではありませんか。聖書はこの万物の作者、究極のプログラマーを神と呼んでいるのです。

イエスの果たした務め

 第二に、神と私たち人間を結ぶ仲介者はキリスト・イエスただ一人です。なぜキリスト・イエスだけが仲介者なのか。それはキリストだけが100パーセント神にして、100パーセント人であるからです。
 私は先日、東田直樹さんという自閉症の青年のドキュメンタリー番組を見て本当に感動しました。自閉症というのは、コミュニケーション能力に困難がある脳の機能障害の一つです。彼が中学生の時に書いた『自閉症の僕が飛び跳ねる理由』という本がいま世界中でベストセラーになっているのです。彼の本を読んだ世界的作家のデイヴィッド・ミッチェル氏が英語に訳したため、世界中に爆発的に広がったんです。実はデイヴィッド・ミッチェルさんには自閉症の息子さんがいるのですが、彼が何を考えているのかそれまでさっぱりわからなかったんです。ところが東田さんの本を読んだ時、まるで息子が語りかけてきたようだと言うのです。東田さんは会話ができません。しかしパソコンの文字盤を使って自分の考えを伝える術を身につけているのです。

イエス・キリストは神なる方

 これは自閉症の方の中ではきわめてまれな能力です。彼はこの本の中でどうしてうまく会話ができないのかについて答えています。「僕たちは、自分の体さえ自分の思い通りにならなくて、じっとしていることも、言われた通りに動くこともできず、まるで不良品のロボットを運転しているようなものです。いつもみんなにしかられ、その上弁解もできないなんて、僕は世の中の全ての人に見捨てられたような気持でした。僕たちを見かけだけで判断しないでください。どうして話せないのかは分かりませんが、僕たちは話さないのではなく、話せなくて困っているのです。自分の力だけではどうしようもないのです。」自閉症でありながら筆談という手段で誰もが理解出来る言葉でコミュニケーションできる彼は、世界中の自閉症の子どもを持つ親たちにとって、子どもとの間の仲介者となったのです。
 ある方々にとって神は見ることも、聞くことも、触ることもできない、遠い遠い存在に思えることがあるでしょう。しかし、神はキリストにおいてすべての本質を現されました。実に神とはイエス・キリストのような方なのです。

あなたのために犠牲が払われた

 第三に、キリストは私たちの贖いの代価となってくださいました。世界の大富豪、ビル・ゲイツの宝物の一つに「レスター手稿」があります。これは天才レオナルド・ダビンチによる手書きのノートです。全文鏡文字という左右逆転文字で書かれてるんですね。ダビンチが心の中の秘密として心血注いで書いたこのノートを、ビル・ゲイツさんは30億円で買いました。歴史上最も自分が会いたいと思う人物の息遣いが、このノートの中にあると彼は信じているからです。それで30億円も惜しいとは思わなかったんですね。しかし、神はあなたを死と死後の裁きから買い戻すために、もっとすごい犠牲を払ってくださったのです。イエス・キリストの命であなたを贖ってくださったのです。どうぞあなたもこのキリストを仲介者として、イエス・キリストを救い主として信じ神の前に立ち帰ってください。心からお勧めしたいと思います。

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